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プロジェクト終了のお礼
- 4/4をもちまして、プロジェクトが終了いたしました。
皆様から沢山の応援を頂き、とても嬉しく思っております。
ご支援頂いた皆様、商品の到着まで今しばらくお待ちください。
約二カ月ほどでしたが、私どもにとってとても良い経験をさせていただきました。
ページを閲覧して頂いた皆様、ご支援頂いた皆様
また改めまして、このような素敵な企画をご提案して頂いたクリーマ様
本当にありがとうございました。
まだまだ未熟な点は多々ありますが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
ＣＯＣＯＳＴＯＮＥ -
今回のプロジェクトについて
- はじめまして、COCOSTONEです。
2009年よりCOCOSTONEとして夫婦2人による陶芸ブランドを立ち上げました。
主に陶磁器フェアや百貨店、クラフトフェアなどのイベントを中心に出店活動をしています。
今回のプロジェクトは、今まで制作していた動物のマグカップや一輪挿し、その先の挑戦になる
オブジェを知ってもらうきっかけになればと思い、挑戦することに決めました。
このプロジェクトをきっかけに、より多くの方に作品を知ってもらうきっかけになればいいなと思っています。
応援、どうぞよろしくお願いいたします。 -
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COCOSTONEについて
- COCOSTONEは、陶芸ブランドで日常使いの器、マグカップや一輪挿し・オブジェなどを制作しています。
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動物マグカップ
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- マグカップ、動物、それぞれを接合させて出来上がる
一点物のマグカップです。 -
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動物一輪挿し hut付
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hutを取ると一輪挿しになります
- 外側は土の風合いを出す為に焼き締めになっており、
中側は釉薬を掛けて漏れ止めをしてあるので
お水を入れて生花も生けることが出来ます。 -
- 作品は全て
ろくろを使用しない手びねりをメインとした技法で制作しております。
手びねりとは、ひも状にした土を重ねて指で圧をかけて成形していく技法で、
一つ一つが厚みを均等になるように、軽くなるよう意識して制作していくのが
難しい技法で手跡による凸凹が出るのが特徴です。 -
- 人が手にした時に、手跡の凹凸がしっくりと手に馴染むよう制作に取り組んでいます。
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今回のプロジェクトについて
- 今回のプロジェクトでは、私たちの作品の中でも特にオブジェ作品の魅力を伝えたいと思っています。
今回のプロジェクトに向けて、ひとつの物語を作りました。
その中に登場するオブジェを、物語を通して身近に感じてもらいたいと思っています。
少し長いですが、ショートストーリーにぜひお目を通して頂けると嬉しいです！ -
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ショートストーリー 「 Noix 」
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ボクはずっとずっと長い間、暗闇の中にいた。
それは
深い森の中のような
冷たい土の中のような
長い長いトンネルの中のような
ボクが何処に居るのかボク自身が分からなかった。
あの日までは。
あれは誰に貰ったものか
道端で拾ったものか
もしかしたら昔から手にしていたのに気づいていなかったのか
ボクはあの日から1つのクルミを握りしめていた。
クルミを持ちはじめて
明るくて、暖かくて、楽しい夢を見るようになった。
夢の中には幸せが溢れていて、夢がずっと続けばと願っていた。
そのうち、夢と現実の境が分からなくなるくらい
ボクは夢の中を生きていた。
そんなある日、夢と同じ事が現実でも起こる様になっていた。
正夢なのか、予知夢なのか、デジャブなのか。
いつも夢の中での記憶は曖昧で
人間なのか、動物なのか、植物なのか、地球外生命体なのか
その輪郭や言葉や動きがすべてぼんやりとしていて思い出せない。
でも、起こった出来事は全て覚えている。
そして
いつの日からか、悪夢ばかり見るようになっていた。
何日も何日も雨が降り続いたり
大地が揺れ、全てくずれてしまったり
海が沢山のものを飲み込み、何もかも無くなってしまったり
山が赤く燃え、誰も寄せ付けぬ姿に変わってしまったり
ずっと夢の中は楽しくて、明るくて暖かかったのに・・・
今は
怖くて、冷たい夢ばかり見ている
どうして
どうして
夢だけがボクの支えだったのに。 -
- それからというもの、毎日怖くて暗くて冷たい夢を見ていた
ところが、その日はいつもと夢の様子が違っていた
クルミを抱えたアイツがボクに話しかけてきた
「毎日怖い夢ばかりで、夢を見るのが嫌になったかい？」
「ああ、もう夢を見るのは嫌だよ
初めのうちは、明るくて暖かくて楽しい夢を見ていたのに」
ボクは今まで見てきた夢の話をアイツにしていた
夢の出来事が実際に起こってしまうことも
それを聞いたアイツは
「その夢は正夢でも予知夢でも何でもないよ。
キミがどこかで見たり聞いたり感じた事が残像となって
脳に残り、夢で見ていただけだよ。」
「そんなはずないよ。ボクは楽しい幸せな夢を見たかったのに
怖く、暗く、冷たい夢なんて見たくなかったよ。」
「キミは明るくて暖かくて楽しい夢に、気づかぬうちに嫉妬していたのさ。
現実の自分と比べて、夢の中での幸せな光景を受け入れられなくなっていた。
自ら怖く、暗く、冷たい夢を見るように選んでいたんだよ。」
「そんなはずない」
「キミは怖くて、暗くて、冷たい、夢の続きを見ようとしないじゃないか
何日も雨が降り続いてもいつの日か澄み渡る青空が広がる日はやってくる。
大地が揺れ、全てが崩れてしまっても、また1から作り直すことだって出来る
海が沢山のものを飲み込んでも、また探し出し、前を向いて進むことが出来る。
山が燃え誰も寄せ付けぬ姿に変わっても、新たな木や植物を植え何年もかけて
元の姿に戻そうとする事も出来る。
怖くて暗くて冷たい夢にも続きはきっとある
明るくて暖かな場所を求めて、みな懸命に前を向いて生きているんだよ。」
ボクはただ
現実からも夢からも逃げていただけだったのかな。
ボクは昔、ずっとずっと長い間暗闇の中にいた。
いつか誰かがこの暗闇の中からボクを救ってくれると信じていた。
トンネルの中から光のさす場所へ導いてくれると思っていた。
ただただ待っていた。
何も自分で変えようとせず
自分自身で明るくて、暖かくて、楽しい場所へ行けるのに
それに気づけずに生きていた。
あの日からアイツが夢に出てくる事はなかった。
それと、ボクの持っていたクルミも無くなっていた。
クルミの事が気になりだし調べてみると
花言葉は知性、戦略、優れた能力だった
その昔、ヨーロッパではクルミを食べると脳の働きが良くなり
脳の病気が治ると信じられていたそうだ。
あのクルミは僕の頭の中だったのかなとぼんやり思いながら
眠りについた。
明日は、今日より少しだけ明るい所へ行けそうな気がする。
f i n
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＊Noix（ノワ）とはフランス語でクルミという意味です。 -
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おわりに
- ここまでお読み頂きましてありがとうございました。
身近な空間にオブジェがあることで物語を感じたり土の温かみで癒しを与えられる
もの創りがしたいです。
今回皆様からご支援頂いた資金を元に、制作の幅をより広げていきたいと思っています。
今まで制作してきた作品も知ってもらった上で、もっと心と暮らしに寄り添える作品を制作できるようCOCOSTONEの陶器のオブジェを幅広い層の方に知ってもらいたいです。
今回のプロジェクトが今後の全国行脚するための礎になれればと思っています。
ショートストーリー「Noix」に登場する、
「クルミを抱えたアイツ」をオブジェにしました。
ささやかですが「Noix」のブックレットをお付けしてます。
今という時代にほんの少しでも和みのお手伝いが出来たらうれしいです。
Creema様にこの様な機会を頂けたことに、心より感謝しております。
どうぞ宜しくお願いいたします。
